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【インタビュー2017公開】「Heritage Bridal Collection 〜そこにあり続けるために〜」 ゼットン代表 鈴木伸典

鈴木 伸典(Shinsuke Suzuki)
株式会社ゼットン  代表取締役社長

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※本記事は、2017年にインタビューして制作したDDグループ社内報冊子「DD scramble feat.wedding」(2017年9月号 No.21)の掲載内容を再編集したものです。

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Heritage Bridal Collection」の「Heritage(ヘリテイジ)」とは英語で「(文化的な)遺産」「継承物」という意味だ。

ゼットンは、「ガーデンレストラン徳川園(名古屋)」「フォーティースリー(岐阜)」「横浜マリンタワーウェディング(横浜)*1」「山手十番館(横浜)」、人々に永く愛され、これからも愛され続けるその美しい空間を舞台に、ブライダルビジネスを展開している。

その裏では紆余曲折があり、自社での継続を苦慮した時期もあったという。「ブライダルは僕にとって、しっかり勉強して知識を得て仕事に取り組むきっかけを与えてくれた分野でした」と語る鈴木社長に、この14年間を振り返っていただいた。

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ブライダルビジネス は3年目以降が勝負

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ブライダルビジネス の始まりは、名古屋の「ランの館」という公共事業の一環であったリノベーション事業の案件でした。その後、2004年に「ガーデンレストラン徳川園(以下、徳川園)」で本格始動、当時はブライダルビジネス のバブル期ということもあって、新しい施設をつくれば集客できた時期でしたね。

でも、ブライダルは商品として消費されてしまうので3年目以降の成長が難しい。そこをどうやって伸ばしていくかが、ブライダルビジネス の重要なポイントなんです。

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ターニングポイントになった「徳川園」

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「徳川園」も3年目から業績が降下していきました。理由としては、その頃できた競合会場の存在もありましたね。それまでは、「徳川園」というブランド力と会場の新しさでセールスも好調でしたが、次第に競合会場によるネガティブキャンペーンに苦しめられるようになったのです。

ブライダルセールスのポイントは、自分たちのネガティブ情報をいかにブロックしていくか、ということ。初めはそのことが全く分からず、僕らは「徳川園」の良いところを伝えることに一生懸命だったのです。

まずは、ネガティブ情報の収集をして、トークテクニックを徹底的にトレーニングしていきました。僕もそこからウィークリーのミーティングを始めたり、ロープレに参加して意見交換したり、さらにブライダルを知ろうと現場に足を運び続けました。

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蛇行して今がある「横浜マリンタワーホール」

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2006年に名古屋テレビ塔「The PARK BANQUET」をオープン。その頃はまだ、ブライダルバブルが多少残っている頃でしたが、「横浜マリンタワーホール」をオープンした2009年頃から世間的にも少し陰りが見え始め、セールスを外部委託しようと考えたこともありました。

近隣の激戦区「みなとみらい」には、新しい会場が増え始めた時期で、経験豊富でテクニックのある精鋭なプランナーが集められていて、僕らのプランナーもスキルアップが必要不可欠でした。支配人の配置転換を行い、人間関係の構築やロジカルなセールステクニックを習得して、2012年頃からは飛躍的にセールスが伸びました。

蛇行はしましたが、マリンタワー事業の意義がスタッフにもお客様にも合点がいくところまでたどり着くことができたのは、本当に良かったと思います。

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プランナーの礎「Heritage Bridal Collection」

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全ての会場で紆余曲折があり、このまま自社でブライダルを継続できるのか、という状況が何年も続きましたが、僕らの支えとなったのはブライダルチームのブランドネームにもなっている「Heritage Bridal Collection」というコンセプトでした。

会場として無くならない、元々その場所、その土地で受け継がれてきた建物をお預かりして、ブライダル会場としてリノベーションしているというコンセプト。

例えば、僕らにマリンタワーの運営権がなくなったとしても、マリンタワーは存在し続ける。それは、新郎新婦様にとってはすごく重要なこと。そのコンセプトが大好きなプランナーたちが徹底的にその類稀な価値観を世に発信していきながら、彼ら自身も成長してきたからこそ、再起できたと思います。

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とにかく、作り続けろ、提案し続けろ

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ゼットンブライダルチームは「Heritage Bridal Collection」というプロデュース会社であり、ブライダルをしっかり理解しているオペレーターチームであることを基本的な考え方としています。

「会場の独占権を所有しているプロデュース会社に身を置くプランナーだと思ってください。たとえブライダル設備がない、公園のような場所であっても、あなたがベストだと思う挙式をいとも簡単にプロデュースできてしまうようなプランナー(立案者)になってください」と意識づけをしています。

誰もがクリエイティビティーの高い世界をイメージしているし、パッケージ化されたものを売りたくてプランナーになりたいなんて、絶対に思わないですよね。だから、「とにかく、作って、作って、作りまくれ !! 提案して、提案して、提案しまくれ !! それがあなたがプランナーになりたいと純粋に思った時のフィーリングに最も近いから」という話をし続けています。

そして、僕らはレストランをベースにブライダルビジネス を展開してきました。だからこそ、僕らにしか出来ないことが限りなくあるのではないかと、今後に期待を膨らませています。

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*1 横浜マリンタワーは2019年4月から2022年3月までの3年間、横浜市による改修工事のため全館一時休館(http://www.heritage.jp/marinetower/

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