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カプセルホテル「GLANSIT」、2号店目は今秋10月京都にオープン。

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株式会社バグース は2018年10月(予定)にカプセルホテル事業2号店目となる「GLANSIT KYOTO KAWARAMACHI〜COMFORT CAPSULE HOTEL〜」を京都にオープンする。

「GLANSIT(グランジット)」ブランドは、「GLAMPING(グランピング)*1」と「TRANSIT(トランジット)」を掛け合わせたワンランク上のカプセルホテルだ。

2017年10月、秋葉原にオープンした1号店「GLANSIT AKIHABARA」にてカプセルホテル事業の現状と京都新店への手応え、そして今後の展望について、株式会社バグース 複合カフェ部門 第2事業部 事業部長の野田さんとGLANSITブランドを担当する小林統括店長に話を聞いた。

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“新規事業1号店 秋葉原の手応え” 

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—— オープンして半年以上経ちますが、手応えはいかがでしょうか?

小林 新事業でしたので立ち上げ当初は苦労の連続でしたが、現在は手応えを感じています。ノウハウを構築しながら日々改善に邁進しているところです。

—— 地下1階地上10階建、128部屋ですが、稼働率はどのくらいですか?

小林 8割ぐらいです。まだまだ伸び代を感じますし、いい状態で進捗しています。繁忙シーズンには満室が続くという状況でしたので、欲を言えばもっと部屋数があっても良かったと思います(笑)。ただし、どこかのスペースを圧迫して、例えば浴場をなくしてしまうというような選択にもなってしまうので、現在がベストな環境です。

—— どのような人員体制で運営されているのでしょうか?

小林 早朝からお昼、夕方前が清掃の時間になっています。その時間帯には、5〜6名の清掃スタッフとフロントスタッフが2名いますので、計7〜8名になります。チェックイン開始時間になると、基本的にフロントスタッフのみ2〜3名で運営しています。

—— 複合カフェ事業、インターネットカフェと比較していかがですか?

小林 当初、カプセルホテルという業態は、バグースでいう複合カフェ事業、装置産業としてインターネットカフェに近い利用形態を想定していたのですが、お客様は宿泊施設として認識されていますので、価格帯は違いますがビジネスホテルや旅館と同じ位置づけで捉えています。

また、商圏という考えでは日本全国、海外からと広く、動機も目的来店になります。インターネットカフェと一部で重なる利用層もありますが、求められている価値は大きく違うという印象です。宿泊料金に関しては、需要や客室在庫によって変動させるのはインターネットカフェにはない、ホテル業界ならではのシステムで、随時アンテナを張って適正価格を保つのが重要なポイントになっています。

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小林 拓(Taku Kobayashi)
株式会社バグース
複合カフェ部門 第2事業部
GLANSIT AKIHABARA  統括店長

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“秋葉原ならではの客層”

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—— 電気街やサブカルチャーのイメージが強い秋葉原ですが、秋葉原ならではの客層というのは感じられますか?

小林 東京ドームが近いのでライブや大きいイベントのある日はお客様が増えますね。秋葉原という場所柄、電気製品や大量のプラモデルやフィギアケースをたくさん抱えて戻って来られる外国のお客様も多いですね。東京駅や空港へのアクセスも非常に良く、幅広く様々な方が集まる素晴らしいエリアに出店できたと思います。

—— フロントに大勢のインバウンドのお客様がいらっしゃいましたが、割合はどのくらいなのでしょうか?

小林 開業前は3割程度を想定しており、現状は2割ぐらいですが、ハイシーズンである3、4月は特に多く訪日されます。その時期は3割を超え4割近い状況もありましたので、実感は想定より高い印象ですね。アジア圏の方々が多いですが、最近は欧米の方も顕著に増えています。

—— スタッフの方は語学対応ができるのでしょうか?採用基準に英語は必須ですか?

小林 スタッフに関しては、ほとんどが英語対応できます。採用条件に関して、語学力があり英語を話せるに越したことはないのですが、オートフロントという言語対応をしているチェックイン機もありますので必須事項ではありません。ただ、応募者はホテル事業としての認識をしており、ホテルの接客やマナーを学びたいという意識が高いので採用後は語学も徐々に習得できていますね。

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 “付加価値で差別化を創出”

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—— 内装は、森田恭通氏率いるグラマラスによるデザイン。かっこいいですよね。

小林 デザイン性の高いカプセルホテルは少ないですので、他の施設との大きな差別化のポイントです。実際に来てご利用いただくと「お洒落でかっこいい」という声を非常に多くいただきます。

—— 近隣競合店より価格設定が高いですか、その差は付加価値の高さでしょうか?

小林 そうですね。いわゆる昔ながらのカプセルホテルと比較すると、女性の方も利用できる専用フロアやラウンジでの充実したサービスの提供、清潔感やセキュリティー面の強化というところで高付加価値を創出しています。カプセルホテルは鍵の掛からない宿泊施設です。お客様の安心、安全を担保するセキュリティーの維持は高付加価値の最たるものといえます。

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また、フロントサイドにはカプセルホテルには珍しいクロークを設置しています。お客様用のロッカーも大きめの仕様で、LLサイズのキャリーケースがそのまま入る仕様になっています。観光の方はトランクの荷物が多いので別で用意しています。

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—— ラウンジはバグースの持ち味ですが、評判はいかがですか?

小林 ラウンジ内はインテリアや香りを含めた居心地の良い雰囲気で、フリードリンク、高速Wi-Fi、雑誌も自由に手にしていただける環境が大変喜ばれております。このように既存業態の長所を取り入れ、しっかりと機能を果すことができるのは弊社の強みだと思っています。

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 “追求した寝具へのこだわり”

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—— カプセルベッドや寝具に関してのこだわりはあるのでしょうか?

小林 コトブキシーティング社のスタイリッシュなカプセルベッドを採用しています。カプセルベッド内の限られた空間でも広さを感じる設計が施されており、通気性や振動にも強い高品質な製品です。

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規格も外国の方も対応できる大きさです。寝具のマットレスは、東京西川と共同開発した睡眠工学に基づく機能性オリジナルマットレスを使用しています。お客様にとって最も快適な寝心地を徹底的に追求しました。硬さの異なる2層構造のマットレスが自然な寝姿勢を保ち、表面にある多数の凸凹が耐圧を分散させ、身体への負担を軽減します。薄手のマットレスですが膝立ちで歩いても床についている感じがせず、しっかりと体を支えてくれる製品です。

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—— お客様からの評価はいかがですか?

小林 おかげさまで大変高い評価をいただいております。「どこのメーカーの製品なのですか」という問い合わせも多くあります。実は、試泊の際、あまりに寝心地が良すぎて寝坊してしまった方もいるくらいなんです。研究した甲斐がありました(笑)。カプセルベット等の設備面に関してはリネンも含め大変好評をいただいておりますので、京都でも同じメーカーを採用しています。

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 “京都ならではのデザイン”

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—— グランジットの2号店は京都を代表する繁華街の河原町ですが、カプセルホテルは多いのですか?

野田 旅館、ホテル、ビジネスホテル含め、宿泊施設の非常に多いエリアです。カプセルホテルも多くあります。その中で、グランジットは駅から徒歩1分程度と利便性の高い立地への出店となります。

—— 京都を意識したデザイン的な特徴はありますか?

野田 ファサードやエントランスは現行のグランジットのコンセプトに和のエッセンスを加え、京都らしさを演出しています。

—— カプセルホテルとして新しさがありますね。秋葉原と大きく変わる点や改善した点などはあるのでしょうか?

野田 シャワールーム、浴室のプランを変えています。秋葉原は大浴場ですのでシャワーも浴槽も他のお客様と一緒のご利用になりますが、京都では大浴場は設置せず、個室タイプのシャワールームと五右衛門風呂をコンセプトにした浴室を男女ともご用意いたします。

—— 五右衛門風呂は外国人にウケそうですね。ただ、五右衛門風呂は小さい印象がありますが。

野田 バリアフリーに対応していますので大きめです。景観も含め法令には細かく対応しています。さらに、屋上にテラスを作ります。男性専用なのですが、テラスラウンジというスタイルで新たな付加価値を提供する予定です。京都は女性専用フロアが1階になります。エレベーター内で男性と接触するのを回避するための配慮です。専用ラウンジも当然1階にあります。

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野田 友(Yu Noda)
株式会社バグース

複合カフェ部門 第2事業部
事業部長

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“京都のインバウンド事情”

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—— 観光のお客様がメインターゲットになると思われますが、インバウンドの比率と内訳はどう捉えていますか?

野田 需要という部分で秋葉原と大きく違うのが日本人との比率です。秋葉原は2〜3割が外国のお客様ですが京都は7〜8割と逆転するデータがありますので、その数値に基づいて対策を講じていきます。

内訳に関してはアジア圏6割、欧米4割。アジアの中でも台湾、中国、韓国の順で多いと聞いています。特に今、韓国では大阪の「なんば(難波)」が日本の人気のスポットとして取り上げられていますが、韓国の方たちは宿泊場所に「なんば」ではなく京都を選んでいます。滞在日数に関しても秋葉原では平均1泊ですが、京都では3泊を想定しています。また、同じ京都内での宿泊も日本人はエリアによって宿泊施設を変えますが、外国の方は京都を拠点として周辺を観光するという傾向にあります。このような情報を「OTA(Online Travel Agency)*2」という楽天トラベルやBooking.comなどの予約サイト情報を分析しています。

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“京都のホテルビジネス”

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—— 京都はホテルの開発、開業ラッシュのようですね。

野田 市内のホテル客室数は2017年からの4年間で57%増、全国主要8都市で断トツの伸び率となる見通しだそうです。

—— その中で繁華街の河原町に開業できるということはすごいですよね。

野田 河原町は観光スポットのアクセスの良さと繁華街ですので娯楽要素の高さも人気ですね。外国人のお客様は繁華街に拠点を置いて、そこから目的地へ移動されます。東京へ観光するにも京都に拠点を置くというのが主流になっています。その中でも駅近の施設が選ばれています。一般的に、ホテルの出店ラッシュにより供給過多になるとも言われていますが、駅近の物件に関しては今後も需要が増えます。特にハイシーズン、桜や紅葉の季節、年末年始に関しては今後も供給不足は続くと考えます。

—— 各企業も計画時期が同じくらいで、開業時期が重なってしまうのでしょうね。

野田 2015年までに旅館業の許可を得た施設が126あるのに対し、2016年以降許可を得た施設は163と半分以上がここ1年以内です。そのほとんどが簡易宿場、いわゆるゲストハウスで、カプセルホテルも含まれます。

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 “カプセルホテル事業のポイントはベッドメイクの効率化”

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—— ホテル開業ラッシュ、同時期のオープンが重なっている状況下において、人材面で苦慮しませんか?

野田 人材の確保は大きな課題です。ホテル業独自のベッドメイクさんの雇用が一つの肝であると考えます。

—— 初めてのカプセルホテル事業ですが、ベッドメイクさんの教育はどのようにされているのですか?

野田 立ち上げの際に競合他社の方に実際のベッドメイクの様子や営業の流れを確認させていただきました。それらを研究し、習得、応用した上で現場に落とし込んでいます。

—— 1カプセルベットに対して何分で仕上げるというのはあるのでしょうか?業界平均との比較ではどうなのでしょうか?

野田 1カプセルベッド7分です。業界平均だと10分ですね。その時間を認識した上で平均値より早く、より清潔であることを徹底する指導をしています。

—— 7分というスピード徹底のための工夫はあるのですか?例えば、寝具が外しやすいなどという工夫も?

野田 着脱の工夫は施してあります。また、リネンのセットをあらかじめ作っておきます。通常、その場でリネンセットを作ってその場でメイクしていく流れなのですが、グランジットではフロント業務の空き時間に準備して、ベッドメイクの時には置くだけで完結するシステムを構築しています。

—— ベッドメイクが短くなればなるほど、稼働率は上がりますか?

野田 実際、24時間営業のカプセルホテルは少ないです。その理由として、ベッドメイクに時間がかかるという部分が大きいですね。グランジットはベッドメイクの効率化を図ったことで、24時間営業が可能になっています。

—— お客様が寝ているときに、隣でベッドメイクを行うことはあるのですか?秋葉原でクレームはありましたか?

野田 そのような状況にならないようチェックインの際にお客様のチェックアウトの時間を把握し、チェックアウトの時間が同じお客様同士を同エリアにご案内する形にしてベッドメイクの時間が揃うように配慮しています。ここはフロントスタッフのスキルが必要なところです。ベッドメイクに関しては一番現場が苦労しているところですが、秋葉原ではクレーム等一度もありません。

—— そのような姿勢がグランジットのブランディングになっていくのですね。

野田 …はい、裏では細かな調整をしています(笑)。

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“グランジットは目的地の中継地点”

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—— 競合に勝ち抜くためにどのような差別化を考えていますか?

野田 カプセルホテルをただ泊まる場所というだけではなく、よりお寛ぎいただけるような施設にしたいと思っています。グランジットという名前の由来にある「グランピング」と「トランジット」。「トランジット」という部分で、あくまでも目的地ではなく「中継地点」。お客様が目的を果たされるために、より過ごしやすい環境を提供することがグランジットの役割です。ですので、例えばグランジットではお食事を提供していません。京都には美味しいものを召し上がれる場所がたくさんありますので、宿泊費はリーズナブルにおさえて京都の良さを存分に満喫していただきたいと思っています。

—— お勧めの飲食店を尋ねられた時、コンシェルジュ的な機能、サービスというのはあるのでしょうか?

野田 秋葉原ではお客様からホテル周辺の飲食店を選んで食事をしたいという要望を多くいただいておりましたので、そのような機能を持たせるために、今、周辺の飲食店とのコラボ企画を実施しています。近隣にあるUDXという大きな複合飲食ビルとの取り組みで、食券付きのサービスを行いました。結果、大きな反響を得ることができました。京都でも同様の取り組みを勘案していきます。さらにブラッシュアップしたコンシェルジュ機能を構築してみたいですね。

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“2号店 京都オープンへ向けて”

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—— いよいよオープンとなりますが、京都はどのような形で取り組まれますか?

小林 私もオープンの準備を手伝うことになると思いますが、野田DMをしっかりサポートして、秋葉原での改修ポイントを踏まえ、よりバージョンアップしたグランジットをお披露目したいと思います。
カプセルホテル事業は大きく捉えると観光業ですので、今後の可能性もすごく大きいと感じています。カプセルホテルやビジネスホテル、シティーホテル、リゾートホテル、旅館等、事業拡大した際にはすぐ貢献できるよう、日々勉強と研鑽を積んでいきたいと思っています。

野田 インバウンド対策として、今後は海外に向けた露出や宣伝も積極的に取り組みたいと考えています。日頃から海外サイトのチェックも欠かしません。ホテル英会話用語は身に着けましたが、さらに英語力を高めたく勉強をしていきたいと思います。
幸せなことに、バグースの描く大きなビジョンと自分の夢はリンクしています。まずは、このグランジット京都を無事に立ち上げ、お客様からたくさんの好評価をいただける施設に育てます。DDグループの一員としては、ザ・セーリングの「京都幽玄」とシナジーが生まれるようなプランも作りたいと考えています。

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​*1 グラマラス(豪華な)とキャンプを掛け合わせた造語であり、自然環境の中、快適な施設・設備で過ごすキャンプの意味を持つ。
*2 オンライン旅行会社

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撮影場所

GLANSIT AKIHABARA

〈住所〉
東京都千代田区外神田4-4-6

〈アクセス〉
JR
各線 秋葉原駅 電気街口(改札)から徒歩3
東京メトロ日比谷線 秋葉原駅 3番出口より徒歩5
つくばエクスプレス 秋葉原駅 A1出口より徒歩5
東京メトロ銀座線 末広町駅 1番出口より徒歩2

〈電話番号〉
03-3526-3818

公式URL
https://glansit.jp/akihabara/