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【インタビュー2017公開】株式会社DDホールディングス誕生 ロゴデザインに込めた思考とプロセス〜佐藤可士和氏〜

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※本記事は、2017年にインタビューして制作したDDグループ社内報冊子「DD scramble」(2017年9月号 No.20)の掲載内容を再編集したものです。

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DDホールディングスの期初は3月。新たな期を迎えるにあたり、2017年の商号変更の際、公表された「経営理念・行動指針・ビジョン」を、松村厚久代表、クリエイティブ・ディレクター 佐藤可士和氏の当時の記事で振り返ります。

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株式会社DDホールディングス 誕生

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2017年9月、株式会社ダイヤモンドダイニングは持株会社体制へ移行し、株式会社DDホールディングスへ商号変更した。

その前日、8月31日に行われた『DDホールディングス×佐藤可士和 オープンイノベーションプロジェクト発表会』では、これまでの企業の歩み、そして、今後の理念や戦略について松村の口から語られた。

その中で、新たな行動指針、経営理念・ビジョンも発表。

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株式会社DDホールディングス「行動指針」

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株式会社DDホールディングス「経営理念・ビジョン」

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そして、世界に誇る「オープンイノベーション企業」になるために、最も相応しいロゴマークのデザインを、日本が世界に誇るクリエイティブ・ディレクター、佐藤可士和氏に依頼、当日発表された。

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記者会見で発表された株式会社DDホールディングスのロゴ

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王道で行きたい、だから…

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日本の外食・アミューズメント企業の代表として、また他業界の企業と肩を並べても恥ずかしくない「王道」を突き進む企業グループの構築の決意をビジュアライズし、最大の価値として社内外に発信できるのは、世界に誇るトップクリエーターの「王道」、佐藤可士和さんしかいない、と力強く語る松村代表。

DDホールディングスのロゴマークのデザインに松村代表の思いを込めた佐藤可士和氏に、その思考とプロセスをお聞きした。

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佐藤 可士和(Kashiwa Sato)
クリエイティブディレクター / 慶応義塾大学特別招聘教授

博報堂を経て「SAMURAI」設立。主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループ、セブン-イレブンジャパン、今治タオルのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。近年は文化庁・文化交流使として日本の優れた商品、文化、技術、コンテンツなどを海外に広く発信していくことにも注力している。毎日デザイン賞、東京ADCグランプリほか多数受賞。著書「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞出版社)ほか。http://kashiwasato.com/

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ロゴデザインに込めた思考とプロセス

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デザインの観点から見ると「DD」は、Dという画数が少ないシンプルな同じ文字が2個という、要素が少なく非常に難しいモチーフです。且つ、松村さんが求める「王道」というのは、多くの人に開かれたデザインでないといけないので、読みやすい、認識しやすいという点が必要とされます。

例えば、極端に細いとか、極端に形を崩してあるデザインだと変わった感じになり、「王道」感は表現できません。堂々と書いたものが一番「王道」を感じさせるのですが、あまりにも一般的なイメージになってしまうと、DDホールディングスとしてのオリジナリティやユニークネスを表現できないので、そのさじ加減をどこで取るかというのが一番難しいプロセスでした。まずは今回の趣旨に合う一番綺麗で堂々としているDをデザインするところから出発しました。

綺麗でバランスのとれたデザインで王道感は表現できるのですが、何かちょっとフックが足りないなと感じ、100案に及ぶアイディアを考えて検討しました。最終的には、松村さんに何度かお聞きしたこれまでの活動から、DDホールディングス移行までの経緯や今後のヴィジョンを自分なりに咀嚼し「オープンイノベーション」というコンセプトを導き出しました。

これから日本の産業の中で、トップグループに位置し「王道」でいるためには、様々なイノベーションを起こしていかなければ、そのポジションは維持できないと思います。そのような状況において、様々な人が自由に意見を述べて新しい可能性を探れるような開かれた企業=オープンイノベーション型の企業の構築、そのために必要な個人のオープンマインドの醸成が最も重要な考え方となっていきます。

その表現として、形が閉じている「D」という文字を少し開くことで、オープンで風通しがよく自由な環境を象徴し、また開いていることによって、2つのDが一筆書きでつながっているようなイメージが生まれ、ベクトルが一方向に向かう力強い印象も与えているのです。

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佐藤可士和氏がデザインしたDDホールディングス 企業ロゴ

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色に関してはまず、行動指針「ダイナミック&ドラマティック」を念頭に、ダイナミックに様々なイノベーションを起こしていく意を込め、革新の色、エネルギッシュな情熱の色としての赤を、さらにDとDという同じ文字が2つ連なることになるので、赤との対比として、多様性の享受を象徴する青をもう一方に用いました。ぶつけ合うことでドラマティックにイノベーションが起きていく様を表現しています。イノベーションとは、多様な価値観がぶつかり合って初めて起きると言われています。

ロゴは単なる形ではなく、考え方や意味を吸収してイメージを大きくしていきます。この新しいロゴにオープンイノベーションという意味を、各人の活動によりストックしていくことで、DDホールディングスのブランドイメージが形成されていくのです。

社内外の方々がこのロゴを見ると、「オープンイノベーションを行わなくては!」という気持ちになり、結果的に唯一無二の新しい企業グループとしての姿勢を提示し続けていってほしいという思いが、このロゴには込められています。

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撮影場所:SAMURAI

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